性暴力の後遺症に悩む方への女性スタッフによる相談(カウンセリング)、性暴力にあって間もない助成へのケア(緊急避妊薬、性感染症治療薬等の処方)を行ってくれる性暴力救援センター 大阪(SACHICO)が、大阪府松原市の阪南中央病院内にあります。
その「性暴力救援センター 大阪(SACHICO)」についての情報をまとめました。
性暴力救援センター 大阪(SACHICO)
支援内容
- 24時間ホットライン(072-330-0799)
- よく訓練された女性スタッフ
- 来所相談(予約制)
- ニーズに応じた診察と検査
- 緊急避妊薬・性感染症治療薬等の処方
- 法医学的証拠の採取・保存
- 女性の安全と医療支援ネットで連携している機関(弁護士・カウンセラー等)の情報
関連リンク
公式ホームページ
設立の経緯
30年前、院内に作った社会的ハイリスク妊産婦の研究会が原点です。
妊産婦に対しては、それぞれの生活背景を知った上で診ていくことが重要です。
その考えに基づいて診察していると、10代や未婚での妊娠、経済的困窮、家庭内暴力(DV)に悩む妊婦には、性暴力の問題が潜んだケースが数多くある現実が見えてきました。
女性の性を守るのは産婦人科医の責務だと痛感したのです。
長らく、こうした分野には光が当たらず、対応もお粗末でした。
女性の社会進出、国際的な女性の権利擁護運動の盛り上がり、2001年のDV防止法施行など、社会の変化とともに必要性が認識されていきました。
女性の体と性の問題に取り組む大阪の女性たちとのつながりもでき、議論を重ねるうちに、自然と「性暴力被害者を総合的に支える医療が必要ではないか」という結論に至り、2010年4月、ワンストップ支援センター設立にこぎ着けました。
代表
阪南中央病院 産婦人科医 加藤治子医師
略歴
特定非営利活動法人性暴力救援センター・大阪 SACHICO 代表
日本産科婦人科学会専門医
母体保護法指定医
大阪産婦人科医会理事1974 年大阪市立大学医学部を卒業し、1975 年より阪南中央病院勤務、産婦人科医療に従事、現在に至る。
2009年3月まで、阪南中央病院産婦人科部長
2009年4月より「女性の安全と医療支援ネット」準備室室長
2010年4月より性暴力救援センター・大阪 SACHICO 代表
住所
大阪府松原市南新町3丁目3-28
周辺の地図
連絡先
Twitter情報
SACHICO「性暴力救援センター・大阪」https://t.co/8vOwMbMTbI
性暴力被害を受けた方に総合的な支援を提供するセンター。
よく訓練された女性スタッフが相談に応じてくれるよ。性暴力の相談ができる24時間のホットラインもあるよ。 #性被害 #相談 #性犯罪— Moyatter_ふぅ (@moyatter_huu) December 7, 2019
国連は「女性20万人に1箇所のレイプ・クライシスセンターを設置する」よう勧告をしています。24時間体制で病院拠点型のワンストップセンター『性暴力救援センター・大阪SACHICO』の取り組みを知り、あなたの地域に安心を広げてください!
— ウィメンズセンター大阪 (@WCO2016) December 6, 2019
医療のサポートも可能な性暴力支援センター、いわゆる病院拠点型は、大阪の阪南中央病院が併設するSACHICOや低年齢向けSACHICCO、名古屋日赤のなごみ、また沖縄県立中部病院でも始まった。性暴力を受けて、外傷や避妊処置、或いは証拠採取以外にも、自分の身体に否定的イメージを持出せない支援も必要
— あべともこ(衆議院議員・神奈川12区・立憲民主党) (@abe_tomoko) December 4, 2019
24時間体制で支援する病院拠点型のワンストップセンターはもっと広まって欲しい。#性暴力 #性被害 #性犯罪
性暴力、支援の現場を訪ねて…被害者にも支援者にも手薄な交付金 大阪SACHICO | ニコニコニュース https://t.co/cD6ibUlJ5Z
— ぱーぷるラボ@性暴力被害者支援情報 (@rUeMBw8JfECrpW0) November 24, 2019
私の弁護をして下さった先生が、のちに【性暴力支援センターSACHICO】の設立に大きく携わってくれている[雪田樹理]先生です。
私は、あらゆる機関に電話して相談しました。
一通りの話をするだけで体力の消耗は激しく、泣き寝入りする直前に、
[セクシュアルカウンセリング]に助けられました。— [はなキョン ]Alfeeのお陰で生きてます❤️ next大阪 (@Alfee45Alfee) November 13, 2019
性暴力、支援の現場を訪ねて…被害者にも支援者にも手薄な交付金 大阪SACHICO https://t.co/yw4Im4OZME
— 政治と性事とお金の話 (@408Fun) November 12, 2019
性暴力救援センター・大阪SACHICO代表で産婦人科医の加藤治子さんへのインタビュー。テーマは「レイプドラッグ」です。https://t.co/unjBbOat4W
— ウィメンズセンター大阪 (@WCO2016) November 12, 2019
薬を飲ませて性的暴行を加える「レイプドラッグ」を使った被害が相次いでいる。
性犯罪・性暴力被害者を24時間体制で支援する「性暴力救援センター・大阪SACHICO」が2010年〜2018年に相談を受けたレイプや強制わいせつの被害者1157人のうち、薬物使用が疑われるのは77人で6.7%にあたる。
— はんぐおん (@hngon_z) November 11, 2019
性暴力、支援の現場を訪ねて
≪SACHICOでは被害者の同意を得た場合、被害の程度や状況に合わせて、尿や血液などの証拠を採取する。病院拠点型でなければ、その場ですぐに証拠を採取することはできない。また、妊娠の疑いがある場合、72時間以内に緊急避妊薬を飲む必要がある≫https://t.co/CCTf9UQrIo— ☂牡蠣うどん🥢 (@otonarinohana) November 11, 2019
「レイプドラッグ」の実態 記憶がないのは「酔っ払い」ではなく「薬の影響」、泣き寝入りも(弁護士ドットコム)
>性犯罪・性暴力被害者を24時間体制で支援する「性暴力救援センター・大阪SACHICO」が #2019年の性被害問題 https://t.co/7TDm68sGkD— m (@loliteIolite) November 11, 2019
性暴力救援センター・大阪(SACHICO/サチコ)では、警察に行くか行かないかなど、あくまでも被害者が、自分で決めるということを大切にしています。性暴力のない社会にしていく、社会を変えていく運動にも取り組んでいます。ウィメンズセンター大阪は運営事務局を務めています。
— ウィメンズセンター大阪 (@WCO2016) November 10, 2019
>開設から9年目を迎え、カルテを作った数は2130人にのぼる。
SACHICO代表で、産婦人科医師の加藤治子さんは、警察に届け出た人だけでなく全ての性暴力被害者を支援する「性暴力被害者支援法」の制定を訴えている。性暴力被害者の心とからだをサポートする支援の現場を訪ねた。#2019年の女性たち— m (@loliteIolite) November 10, 2019
性暴力救援センター 大阪(SACHICO)の関連記事
全国に広がり始めた性暴力救援センター 10都道府県に拡大、大阪で初の全国研修会開催へ
性暴力被害者を支援する「性暴力救援センター」の全国連絡会が29日、大阪市内で初めての全国研修会を開く。病院を拠点とする同センターは、平成22年開設の「SACHICO(サチコ)」(大阪府松原市)を先駆けに各地で設置。
SACHICO代表の医師、加藤治子さんは「センターが増えつつあるのはいい流れ。でも、まだ充実というには遠く及ばない」と、一層の拡充を目指している。
センターは、性暴力被害者の診察や治療、心身のケアのほか警察や弁護士ら専門家への相談などをワンストップでできる支援組織。夜間や休日も産婦人科医が対応し、支援員らが継続的に心身をサポートする。
性暴力救援センター・大阪 加藤治子代表(1)病院拠点に心と体をケア
性暴力被害者に24時間態勢で対応し、心と体のケアを提供する全国初の支援窓口「性暴力救援センター・大阪」(通称SACHICO=サチコ)が、大阪府松原市の阪南中央病院に開設されて5年を迎えた。
この間に受けた電話相談は約2万3000件に上り、983人が来所した。代表で同病院産婦人科医の加藤治子さん(66)に、被害の実態や支援について聞いた。
「魂の殺人」性犯罪、通報や相談遅れる被害者
大阪府松原市の阪南中央病院で、24時間態勢で被害者からの相談に応じているNPO「性暴力救援センター・大阪SACHICO」の加藤治子代表は、「性被害者自身が『私も悪かった』と思い込み、通報や相談が遅れるケースがある」と分析する。
医療機関と連携する支援センターで性被害の証拠を保全できる場合もあり、加藤代表は「直接警察に言いづらいときは、支援センターに被害を訴えることも考えてほしい」と話している。
性暴力被害 国の支援を
「性暴力被害者支援法はなぜ必要か、制定に向けて」をテーマに第6回性暴力救援センター全国連絡会議が23日、大阪市内で開かれました。
全体会では性暴力救援センター・大阪SACHICOの加藤治子さんが被害の実態を詳しく述べ「被害直後から総合的支援ができる拠点病院の必要性」を力説しました。
全国連絡会司法部会・SACHICOアドバイザーの鈴木文さん(弁護士)が、自分の身体に関することを自分自身で決められる権利の視点から「性暴力被害者支援法により規定されるべきこと」として拠点病院、被害者の経済的負担の軽減、性教育・人権教育などの明文化を挙げました。
性暴力被害 抜本的な対策必要
日本共産党の、たつみコータロー参院議員は15日、大阪府松原市の阪南中央病院内にある性暴力救援センター・大阪(SACHICO)を訪れ、加藤治子代表(産婦人科医)と懇談しました。
加藤代表は、成人女性の6~7%がレイプ被害を受けているなど性暴力被害の実態を説明。被害者救援のため24時間体制が必要なことや、被害の証拠採取や心のケア、児童相談所との連携など総合的な対応をするため病院拠点のワンストップセンターが求められると話しました。
大阪府/性犯罪・性暴力の被害にあったら
被害直後からの総合的支援(相談支援、医療的支援、関係機関等との支援のコーディネート等)を行っているNPO法人で、病院の中にある性犯罪・性暴力被害者への支援をおこなう病院拠点型のワンストップ支援センターです。
性犯罪・性暴力被害者支援の専門的な知識をもった支援員・医師・看護師等が、総合的にサポートします。〔女性のみ対象〕
「性暴力救援センター・大阪(SACHIKO)のとりくみ」 高見陽子さん
性暴力救援センター・大阪(SACHICO)は、このような被害直後からの総合的支援をめざし、阪南中央病院内に設立した(昨年4月開設)。ウイメンズセンター・大阪ではなく、阪南中央病院内に設立したのは、病院には警備員がいることで、支援員にとっても被害者にとっても安全だからである。
SACHICOには、24時間ホットラインがあり、支援者と産婦人科医師が24時間待機・対応する。
その後、カウンセラーやケースワーカー、弁護士なども対応し、大阪産婦人科医会、ウイメンズセンター・大阪、警察などとも連携し、被害者の安全と医療支援ネットを作っている。
SACHICO開一年の現状は、電話相談件数1463件(実人数宇510人)、来所件数348件(実人数283人)である。最近は、デートDVで性行為中に携帯ビデオを撮られ、それをもとに脅されて「誰にもいえない」ケースが多い。
知られざる性暴力 性暴力救援センター・大阪SACHICOの取組からみえるもの
性暴力被害、支援施設整備を後押し 国が交付金
全国で初めて10年に大阪府の民間病院に開設した「性暴力救援センター・大阪」(SACHICO)は現在、運営費のほとんどを寄付金でまかなっている。
24時間体制で対応する相談員の人件費や、被害者への医療費補助などがかかり、資金不足は深刻だ。
代表の加藤治子医師は「寄付に頼った活動には限界があり、交付金がなければやっていけない」と訴える。
まずは自治体が被害者支援の予算を組まなければ交付金も支給されないので「各自治体は早急に予算を計上してほしい」と強調した。